求め、探し、門をたたき続ける。
点と点がつながる体験には、至上の喜びがある。
点と点がつながる経験をくり返すと、それまでは単に線となっていたものが
突如として立体的な奥行きをともなって、存在ごとその人を包み込むのである。
至福の瞬間ー。
「仕合わせ」とは、こうゆうのを言うんだと思う。
点と点をつなげる作業は、人生の謎解きでもある。
自分の存在を感じたときの立体感。
それは後天的に得ることのできる感覚だ。
日々の暮らしのなかで、点と点がつながる化学反応に出会うとき、
わたしは聖書の一節を思い出し、胸に手をあててみる。
求めなさい、そうすれば与えられる。
探しなさい、そうすれば見つかる。
門をたたきなさい、そうすれば開かれる。
(マタイによる福音書7章7節)
聖書で最も好きなところの一つ。
この言葉と出会って25年。
その間、片時も離れず、ずっと人生に寄り添ってくれた。
求め、探し、門をたたくのだ。
人生の奥行きと立体感を味わうために。
そして、使命を生きるために。